顧問契約とは

専門家との顧問契約を活用して、中小企業の経営基盤を強化する方法を解説します。

顧問契約とは

中小企業の経営者が一人で、税務・労務・法務・経営管理の全てを熟知することは現実的ではありません。だからこそ、専門家との「顧問契約」を活用することが重要になります。しかし「顧問料を毎月払うほどの価値があるのか」「何をしてくれるのかよくわからない」という疑問を持つ経営者も多くいます。

本記事では、顧問契約とは何か・どのような専門家と契約すべきか・費用の目安・上手な活用方法について、まつうら総研の財務トレーナーとしての視点から解説します。専門家を正しく活用することは、中小企業が持続的に成長するための重要な経営戦略です。

顧問契約とは何か

顧問契約とは、特定の専門家(税理士・社会保険労務士・弁護士・経営コンサルタントなど)と継続的な支援関係を結ぶ契約です。単発の依頼(スポット契約)とは異なり、月額固定の顧問料を支払うことで、継続的な相談・サポート・情報提供を受けられます。

顧問契約の最大の特徴は、「問題が起きてから相談する」のではなく「問題が起きる前に予防できる」点です。日常的に相談できる専門家がいることで、経営者はリスクを早期に察知し、適切な対処ができます。また、緊急時にすぐ対応してもらえる安心感も、顧問契約の重要なメリットです。

主な顧問契約の種類

税理士との顧問契約

中小企業が最も一般的に結ぶ顧問契約が、税理士との契約です。月次での帳簿チェック・試算表の作成・税務相談・決算申告・各種税務手続きが主なサービス内容です。

税理士顧問契約の月額相場は、売上規模・従業員数・記帳代行の有無などによって異なりますが、中小企業では月額2万円〜10万円程度が一般的です。決算時には別途、決算料(月額顧問料の3〜6ヶ月分程度)が発生することが多いです。

税理士顧問契約を結ぶ際は、「記帳代行まで頼む」か「自社で記帳して税理士はチェックのみ」かによって費用が変わります。クラウド会計ソフトを活用して自社で記帳することで、顧問料を抑えながら税理士との連携を維持するケースも増えています。

社会保険労務士との顧問契約

社会保険・労働保険の手続き代行・給与計算・就業規則の作成・労使トラブルへの対応・労務相談が主なサービス内容です。労働法令の専門家として、労働基準監督署・ハローワーク・年金事務所への各種手続きを代行します。

社労士顧問契約の月額相場は、従業員数によって異なりますが、5名程度の小規模企業で月額1.5万円〜3万円程度、10〜30名規模で月額3万円〜8万円程度が目安です。給与計算を依頼する場合はさらに費用が加算されます。

従業員を雇用する会社には、社労士との顧問契約が特に有益です。労働法令は毎年改正されており、法令違反を防ぐためにも専門家の継続的なサポートが重要です。

弁護士との顧問契約

契約書のレビュー・法的リスクのチェック・紛争対応・労使トラブルへの法的対応・取引先との交渉支援などが主なサービス内容です。中小企業では、問題が発生してから初めて弁護士に相談するケースが多いですが、顧問契約を結ぶことで予防法務の観点からサポートを受けられます。

弁護士顧問契約の月額相場は月額3万円〜10万円程度です。スポット依頼(個別案件ごとの依頼)に比べて、顧問契約の場合は相談しやすい関係性を構築できること・緊急時の対応が早いことが利点です。

取引規模が大きい会社・従業員数が多い会社・訴訟リスクが高い業種(不動産・建設・飲食など)では、弁護士との顧問契約を早期に結ぶことをお勧めします。

経営コンサルタントとの顧問契約

経営戦略の立案・事業計画の策定・財務改善・組織開発・業務効率化など、幅広い経営課題に対してサポートを提供します。税理士・社労士・弁護士が各専門分野に特化しているのに対し、経営コンサルタントは経営全体の視点からアドバイスを行います。

まつうら総研が提供するのも、この経営コンサルタントとしての顧問契約の形態です。財務数字の読み方・資金繰りの改善・収益構造の見直し・経営判断のサポートなど、経営者が「財務を武器にして経営できる状態」を目指したご支援をしています。

顧問契約を選ぶ際のポイント

サービス内容の明確化

顧問契約を結ぶ前に、「月額顧問料で何が含まれているか」を明確に確認することが重要です。「相談は何件まで」「記帳代行は含まれるか」「訪問は月に何回か」「緊急時の対応はどうか」という点を契約前に確認しておくと、後々のトラブルを防げます。

口頭の説明だけでなく、契約書または業務委託書に業務範囲を明記してもらうことをお勧めします。

コミュニケーションのしやすさ

顧問契約の価値は、「気軽に相談できるかどうか」に大きく依存します。資格を持っていても、レスポンスが遅い・話がかみ合わない・こちらの業種を理解していないという専門家との契約は、結果的に活用されないまま顧問料だけを払い続けることになります。

契約前に面談し、経営者としての価値観・課題感・相談したいテーマを話した上で、相手の反応や提案内容を確認することをお勧めします。専門家との「相性」は非常に重要な選定基準です。

業種・規模への対応経験

自社と同じ業種・規模の会社を多く支援している専門家を選ぶことが、質の高いサポートを受けるための近道です。業種特有の法令・商慣習・課題を熟知している専門家は、的確かつスピーディなアドバイスが可能です。

「医療系・建設業・飲食業・IT業」など、業種特化型の税理士・社労士・弁護士も存在します。自社の業種特性が強い場合は、業種専門家を選ぶことも検討に値します。

費用対効果の検討

顧問料は固定費として毎月発生するため、「払っているだけの価値があるか」を定期的に確認することが必要です。年1回は顧問専門家と「今年の成果・来年の重点課題」を振り返るミーティングを設けることをお勧めします。

費用対効果の観点では、顧問契約によって節税できた金額・トラブルを未然に防げた件数・経営判断のスピードが上がった場面などを定量・定性両面で評価します。

顧問専門家を上手に活用する方法

顧問契約を最大限に活用するために、経営者側にも心がけるべき点があります。

まず、顧問専門家に対して会社の状況・課題・目標を定期的に共有することです。専門家が会社の実態を深く理解しているほど、的確なアドバイスが可能になります。数字だけでなく、経営上の悩みや将来の方向性も積極的に話すことで、専門家はより有益な提案ができます。

次に、困ったことが起きたときに「すぐに相談する」習慣を作ることです。「こんな些細なことで連絡していいのか」と遠慮して後回しにした結果、問題が大きくなるケースが多いです。顧問料を払っているからこそ、積極的に活用することが合理的です。

また、複数の専門家(税理士・社労士・弁護士)が連携して自社を支援できる体制を作ることも重要です。それぞれの専門家が情報を共有し、連携できる関係を構築することで、複合的な課題にも対応できます。

まつうら総研へのご相談

まつうら総研では、財務トレーナー・経営コンサルタントとして中小企業の経営者をサポートする顧問契約を提供しています。財務数字の読み方から資金繰り管理・経営計画策定・事業の収益改善まで、経営者が「数字に強い経営者」になることを目標に伴走します。

「今の顧問税理士との関係を見直したい」「数字の読み方を教えてくれる専門家が欲しい」「経営全般について相談できる人が欲しい」という方は、ぜひまつうら総研にご連絡ください。まず無料でご相談をお受けし、御社にとって最適なご支援の形をご提案します。

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