起業を決意した瞬間から、やるべきことは山積みです。しかし「何から始めれば良いのか」「準備が十分かどうか」という不安を感じている方は多いのではないでしょうか。
まつうら総研がこれまで多くの起業家をサポートしてきた経験から、起業前に確認しておくべき重要項目をチェックリスト形式でまとめました。起業を考えている方は、ぜひこのリストを参考に準備の進捗を確認してみてください。
1. 事業計画の準備チェック
事業コンセプトは明確か
「何を・誰に・どのように提供するのか」というビジネスの基本コンセプトが明確になっているか確認しましょう。曖昧なまま起業すると、マーケティングも資金調達も方向性がブレてしまいます。
・提供する商品・サービスの内容が具体的に説明できる
・ターゲット顧客(年齢・職業・悩みなど)が明確になっている
・競合との差別化ポイントがある
・収益を生み出すビジネスモデルが明確になっている
事業計画書は作成したか
事業計画書は融資申請に必要なだけでなく、自分自身の思考を整理するためにも重要です。売上予測・費用計画・損益計画(最低3年分)を数字で表現できているか確認しましょう。
「楽観的・標準・悲観的」の3シナリオで計画を作成しておくと、リスク管理の観点からも有効です。
2. 資金・財務の準備チェック
自己資金は十分か
起業時に必要な資金として、以下を確認してください。
・設立費用(登録免許税・定款認証費等):株式会社で約25万円以上
・設備投資(パソコン・什器・内装等):業種によって大きく異なる
・運転資金:最低3〜6ヶ月分の固定費
・生活費:個人の生活費(最低6ヶ月〜1年分)
自己資金だけでは不足する場合は、創業融資や補助金の活用も検討しましょう。
資金調達の計画はあるか
日本政策金融公庫の新創業融資制度・地域の制度融資・各種補助金・助成金など、利用できる公的支援制度を事前に調査しておきましょう。特に創業融資は、事業実績がない起業直後の段階でも申し込める場合が多く、早めの情報収集が重要です。
3. 法律・手続きの準備チェック
必要な許認可を把握しているか
業種によっては行政の許可・届出・登録が必要です。以下はその一例です。
・飲食業:飲食店営業許可(保健所)
・建設業:建設業許可(都道府県または国土交通省)
・不動産業:宅地建物取引業免許
・人材派遣業:労働者派遣事業許可
許認可取得には数週間〜数ヶ月かかる場合があります。設立前から手続きの準備を始めておきましょう。
会社形態を決めたか
株式会社・合同会社・個人事業主など、どの形態で事業を行うかを決定しましょう。それぞれの特徴(設立費用・社会的信用・税制等)を比較し、自分の事業に最適な形態を選択することが重要です。
4. マーケティング・営業の準備チェック
最初の顧客をどう獲得するか
起業直後に最も重要なのは「最初の売上をいつ、どこから獲得するか」です。以下の点を確認しましょう。
・起業後1ヶ月以内に見込み顧客にアプローチできる準備がある
・ウェブサイトやSNSアカウントを準備している
・営業ツール(名刺・パンフレット等)が揃っている
・既存の人脈を活用した初期受注の見通しがある
価格設定は適切か
競合の価格・自社のコスト・ターゲット顧客の購買力を考慮した価格設定ができているか確認しましょう。安売りは長期的な経営を圧迫するため、適正価格での提供を目指すことが重要です。
5. 人・環境の準備チェック
家族の理解と協力は得られているか
起業は本人だけでなく、家族の生活にも影響を与えます。家族(特に配偶者)の理解と協力がなければ、精神的なストレスから事業判断に悪影響が出ることがあります。起業前に家族と十分な話し合いを行い、理解を得ておくことが重要です。
メンター・相談相手はいるか
起業後は孤独な判断を迫られる場面が多くなります。信頼できるメンター(先輩起業家・専門家等)や相談相手を事前に見つけておくことで、困難な局面でも適切な判断ができます。商工会・商工会議所・よろず支援拠点などの公的支援機関も活用しましょう。
起業準備で最も重要なこと
チェックリストのすべてが揃わないと起業できないわけではありません。しかし、準備なしの見切り発車は多くの場合、早期の資金ショートや事業失敗につながります。
「完璧な準備」は存在しませんが、「最低限の準備」は必要です。特に資金計画と最初の顧客獲得の見通しは、起業前に必ず確認しておくことをお勧めします。
まつうら総研へのご相談
「準備が十分かどうか不安」「何から始めればいいかわからない」という方は、まつうら総研にご相談ください。財務トレーナー・経営コンサルタントとして、起業前の準備状況を総合的に評価し、具体的なアクションプランをご提案します。
一人で悩まず、専門家のサポートを受けながら、確かな準備を整えて起業の第一歩を踏み出しましょう。